「たとえば、こんな日常も。」
皆さんこんにちは!あなたの町にもいたら嬉しい恋する占い
師、メルルです♪あの恐ろしい大戦が終わり、竜の騎士である
ダイ様も無事に帰還なされパプニカはすっかり平和となってい
ます。
ところが!今、日課であるポップさんの観察をしていたの
ですが、とんでもないものを目撃しているんです〜。
「っおい!なんで・・・」
あっ、ちなみにポップさんはパプニカ城の裏庭にて一人で魔術
の特訓をしていました!大魔道士になっても努力を怠らないポ
ップさん・・・素敵vvvはっ!いけないいけないそれどころ
じゃないわ!!
「ふっ・・・そう硬くなることもあるまい。余はお前に会うの
を楽しみにしていたのだぞ」
この独特の口調でもうお判りかしら?そう!なんと目の前に現
れたのは・・・・
「バ、バーンだと〜!???!」
一体これはどういうこと!?確か彼はダイ様が葬ったはず。で
もポップさんに会いに来たって・・・あぁ!展開が気になるば
かりに助けを呼びに行く事が出来ない弱いメルルを許して・・
・・。
「これこれポップ、どもるでない。『ババーン』などとまるで
余が馬鹿のようではないか」
さすが大王様!着眼点が違うわね!!
「そんなこたぁどうでもいい!何でお前がここに!!」
そうよそうよ!今はポップさん一人、あの頃と比べればかなり
のレベルが上がったもののポップさんだけでバーン様に勝つの
は厳しいわ。(それでも助けを呼びに行く気はない)
「お前に会いに来のだが・・・何か問題が?」
こ、この展開は!?
「な、何を言ってやがる!!いいか、お前が何度この地上を滅
ぼそうとしたって俺達が喰い止めてやる・・・覚悟しやがれ」
きゃ〜ポップさんかっこいい!!あっ!あの構えはメドローア
ね♪さぁバーン様は・・・?なんだか余裕の表情・・・・。
「ほぅ、騒ぎを起こして良いのかな」
「は?」
「地上はうぬらが取り戻した平和とやらです
っかり和んでいるのだろう?それをわざわざ壊す事もあるまい
始めに言っておくが余に再び滅ぼそうという気など毛頭ない
ぞ。まぁそれもポップ、お前しだいだがな」
成る程争う気はないってことね。でもこれで助けを呼べなくな
ってしまったわ。
「くっ・・・何が目的だ」
構えを解くポップさん。
「先ほどから何度も申しておるだろう。お前に会いに来たのだ
と!・・・もしや本当は頭が悪いのか?だが安心しろ、そんな
ところも充分魅力的だ」
バーン様、それはさりげなく馬鹿にしているわ・・・。
「うるせぇって・・・!?み、魅力的だぁ???」
気付くの遅いわ!!でも顔を真っ赤にして照れてるなんて・・
萌!!さすが総受・・・ゴホン!
「あぁ魅力的だとも。あの大戦が終わってからずっと余はお前
を忘れた事など片時も無い。お前は余の心に居座りこんでしま
ったのだ・・・そう、まるで閃光のように!!」
良いわ良いわ良いわ!!!そうこなくっちゃ。まぁ!ポップさ
んたら口をパクパクさせて金魚みたい♪
「ふざけんな!俺達が何の為に命を懸けて戦っていたと思って
んだ!全てはバーン、お前を倒す為だぞ!?」
怒りに震えるポップさんも・・・(以下省略)
「ふんっ何か勘違いをしていないか?うぬらが戦い続けていた
のは地上に平和を取り戻すためであろう。余を倒す事が目的で
はあるまい。それに『敵』という観点から見ればヒュンケルや
クロコダインは何故お前に認められているのだ」
さすがバーン様、一言に重みがあるわ!
「ヒュンケルやおっさんはお前なんかとは違う!!『敵』なん
かじゃねぇ・・・あいつらはとっくの昔に俺達の仲間なんだよ
!!」
あら?急にバーン様が寂しげなお顔に・・・
「成る程・・・仲間、か」
「バーン?」
「いや、気にしないでくれ。・・・思い起こせば余に『仲間』
と呼べる者達がいたであろうか?否いなかった!!世界を征服
する夢は寂しさからだったのか、余も『仲間』とやらが欲しか
ったのかもしれんな」
・
・・バーン様、いくら何でもそれはちょっと・・・仲間を求める方が専制君主というのはどうかと・・・
「ずりぃよ・・・そんなこと言われたら憎めねぇじゃん・・」
ポップさん!?
「ポップ、魔界・・・いや余の歌姫になってくれ!まるで小
鳥が囀るかごとく二人の一生を紡いでいこうではないか!!」
荒い鼻息とともにポップさんに迫ってゆくバーン様。あぁ私た
ちの世界は本当に何故滅びかけたのかしら・・・・。
「待てよ!いきなりそんなこと言われたって!!お、俺今日は
仕事が溜まってるから・・・じゃぁな!」
染まった頬を隠すかのように背を向けるポップさん。
「余は・・・余にはお前を手に入れられる見込みはあるのか!
?」
さぁな!と言ってポップさんが走り去り・・・途中で振り向く
「今のお前だったら考えてやってもいいぞ!!」
その後は振り向く事も無く後ろ姿は消えてしまったけど、バー
ン様はとても嬉しそうに微笑んでいたわ。そして指で空に弧を
描くと突如現れた歪に身を乗り入れ、そのまま消えていったの
一体ドコから来ていたのかしら??
まぁそれはともかく、今日は本当に好いモノを見せてもらっち
ゃった☆
だから・・・だからね、メルル、木陰でひっそりと泣き続
けていたヒュンケルさんのことは見なかったことにして
あげるわ♪
完
ツマコシ様!!えっと・・・いかがでしたでしょうか?アホなことばかり書き連ねてしまいましたが・・・。きちんとバーン×ポップになっているのか心配です。こんなものですが相互リンク御礼としてもらってやってください!ではこれからもよろしくお願いします♪ みりん |